銀座

中華そば 共楽(銀座一丁目)|昭和31年創業の老舗で味わうチャーシューワンタンめん

銀座一丁目駅の11番出口から昭和通りの方へ歩いて2分ほど。オフィスビルが並ぶ一角に、オレンジ色の暖簾と木の看板が出ています。昭和31年創業、三代続く老舗の「中華そば 共楽」です。

共楽の営業と店の歩み

  • 昭和31年創業、三代続く銀座一丁目の中華そば
  • 銀座一丁目駅11番出口から徒歩2分
  • 平日は17時30分、土曜は16時までの営業(訪問時の表示)
  • 定休日は水曜・日曜・祝日(訪問時の表示、情報源で記載が分かれる)
中華そば 共楽の店構え

入ってすぐ、相席のテーブルとカウンターのどちらがいいか聞かれました。相席のテーブルに座ると、女将さんが「代わりに食券買うよ」と声をかけてくれて、お金を渡したら券売機で買ってきてくれました。水が空になると二度も注ぎに来てくれて、テーブル席が空いたときには「移動する?」と聞いて席を移してくれました。とにかく親切な方でした。

頼んだのはチャーシューワンタンめんの特盛です。券売機ではチャーシューワンタンメンが1,400円、特盛りが100円で、合わせて1,500円でした。

味は昔ながらのラーメンで、定食屋で出てくるような一杯です。最近の上品なラーメンとは違いますが、たまに食べたくなる味です。

食べていると常連さんが入ってきて「冷やし中華まだありますか?」と聞き、女将さんが「まだあるよ」と答えていました。冷やし中華も食べてみたいので、もう一度来るつもりです。

チャーシューワンタンめん 特盛
チャーシューワンタンめん 特盛 別角度

昭和31年から続く三代の店

共楽の歴史は屋台から始まりました。初代の中野太郎さんが銀座2丁目に店を構えたのが1956年、昭和31年のことです。初代は1999年に89歳で亡くなり、その後は二代目の中野喜久雄さんときよ子さん夫妻が店を守ってきました。現在は三代目の中野和彦さんが両親とともに厨房と客席に立っています(出典 散歩の達人「銀座『共楽』。3代続く老舗が紡ぐ昔ながらのラーメンは心にしみる味」2023年)。

三代目は小学生の頃から店を手伝い、20歳からは広東料理の道に進みました。26歳のときに父から声がかかり、家業を継ぐことを決めたそうです。中華料理の技術を持った人が昔ながらの中華そばを引き継いだ、という経歴が今の一杯の背景にあります。

三年の休業と自家製麺への転換

2016年、店が入っていたビルの建て替えのため共楽は三年間休業しました。この休業のあいだに、長く麺を納めていた製麺所が廃業することになります。三代目はそこで製麺の技術を教わり、2019年の新ビル竣工にあわせて麺とワンタンの皮を自家製に切り替えました。仕込みは毎朝8時から、営業が終わってからは深夜2時まで麺を打つ日もあるといいます。

押さえておきたいポイント
今の共楽の自家製麺は2019年からのもの。それ以前に食べた記憶がある人にとっては、麺だけが別物になっています。長く通っている人ほど食べ比べる価値がある一杯です。

一杯を組み立てている要素

スープ

鶏と煮干しをバランスよく合わせた醤油味です。豚の旨味も重なり、飲んだときにまず煮干しの香りが立ちます。表面に脂の膜が張るタイプではなく、澄んだ色合いのまま最後まで飲み進められる濃さに収まっています。

麺

自家製のストレート中細麺で、やや短めに切られています。短い麺はすすりやすく、箸使いに慣れていない海外からの客にも食べやすいという配慮でもあるそうです。もっちりとした食感がスープをよく持ち上げると評価する口コミが目立ちます。

ワンタン

皮も自家製です。薄くてつるりとした皮に餡が詰まっており、ワンタンメンで5粒前後が入ります。麺なしの「ワンタン」(1,000円)や「チャーシューワンタン」(1,300円)という単品もあり、酒のつまみとして頼む使い方もできます。

チャーシューとメンマ

チャーシューは豚もも肉を煮込んだ肉厚のもの。メンマは乾燥メンマを四日かけて戻してから味付けしています。手間の掛け方が分かりやすく出る部分で、昔ながらの中華そばらしい構成です。

評判

食べログには1,700件を超える口コミが寄せられており、評価点は3.70前後。銀座エリアの中華そば・ラーメン店の中でも投稿数がとりわけ多い一軒だ。Yahoo!マップでも3.9台という高めの評価がついており、ラーメンデータベースやRettyにも複数の口コミが投稿されている。評価点だけを見ると安定した人気店に見えるが、細かく読み進めると味・接客・混雑それぞれについて評価が分かれる項目もある。実際の口コミをもとに、評判を項目ごとに整理した。

スープ・味の評判

鶏がらと煮干しを合わせた醤油スープについては、「くどさや塩辛さがなく飲みやすい」「あっさりしていて後引きがない」という感想が多数を占める。ひと口飲むと煮干しの香りがふわりと立つという描写も複数の口コミに共通しており、昭和からの味を守り続けている店として紹介されることが多い。一方で、「あっさりしすぎて物足りない」「もう少しパンチが欲しい」というやや控えめな評価も見られ、濃厚な最新型のラーメンを期待して訪れると印象が異なる可能性がある。「郷愁を感じる味」「元祖的な一杯」といった、懐かしさを軸にした表現で紹介する口コミが多いのもこの店の特徴だ。

麺・ワンタンの評判

自家製の麺については、「コシがあってつるつる」「もちっとした食感がスープによく絡む」と好意的な感想がほとんどを占める。看板のワンタンは、皮の薄さとつるりとした食感、肉厚な餡を評価する口コミが多く、5個から6個ほど入る量にも満足しているという声が目立つ。ワンタンメンやチャーシューワンタンメンを頼んだという投稿が全体の中心で、麺なしの「ワンタン」だけを酒のつまみに頼んだという使い方も紹介されている。チャーシューについては「よく煮込まれた豚もも肉」という好意的な評価が中心だが、なかには「あっさりしていてややパサつく」と感じたという感想も見られた。メンマについては甘めの味付けを評価する声があり、具材のひとつひとつが手間をかけて仕込まれている点に触れる投稿が多い。

接客・店内の雰囲気の評判

接客については好意的な口コミが目立つ。食券を代わりに買ってきてくれた、水がなくなるとすぐに注ぎに来てくれた、混雑時に席の移動を提案してくれたといった具体的なエピソードが複数の投稿で紹介されており、家族経営らしい気配りの良さを評価する声が多い。三代目やその家族が厨房と客席の両方に立っている様子から、「注文を覚えていてくれる」「常連への対応が手慣れている」という感想も見られる。店内はカウンター8席とテーブル4人席ほどのこぢんまりとした造りで、昭和の雰囲気を残しつつ清潔感があるという評価が多い一方、混雑時は相席が基本になる点や、季節によっては店内が暑く感じられるという指摘も見られた。紙エプロンを用意してくれるなど、細かなサービスに触れる口コミもあった。

混雑・待ち時間の評判

周辺がオフィス街のため、混雑は平日の昼休みに集中する。口コミでは「開店直後に5人待ちだった」「平日11時台で20分待った」という報告がある一方、「平日13時台はすいていた」「並ばずに入れた」という報告もあり、訪れる時間帯によって印象が大きく異なる。席数が12席ほどと少ないため、ひとりで来た利用者を中心に相席の案内が入ることが多いが、回転が速い店として紹介されることが多く、待ち時間はおおむね15分から20分程度という感想が目立つ。夏場は冷やし中華が早い時間に売り切れる、チャーシューなど一部のメニューが品切れになるという報告も複数あり、人気メニューを確実に食べたいなら早めの来店をすすめる内容が多い。外国人観光客の姿も見かけるという口コミがあり、会計や注文のやり取りにやや時間がかかることがあると触れる投稿もあった。

コストパフォーマンスの評判

銀座という立地でありながら中華そばが900円台から食べられる点について、「コスパ最強」「良心的な価格」と評価する口コミが多い。ワンタンメンやチャーシューワンタンメンなど具材が増えるメニューでも1,000円台前半に収まっており、ビールや日本酒を合わせても手頃だという感想も見られる。2026年に入ってから値上げがあったことに触れる口コミも複数あり、以前の価格を知る利用者からは値上げそのものを惜しむ声も見られるが、銀座の相場と比べれば依然として割安だという評価が優勢のようだ。現金のみの対応である点に触れる口コミも一定数あり、来店前に現金を用意しておくとよいという注意喚起も見られた。

老舗としての評判

1956年創業、三代にわたって同じ場所で営業を続けている歴史に触れる口コミは多く、「銀座に長く根を張る店」という文脈で紹介されることが目立つ。近隣で働くビジネスパーソンからは「何度も前を通りながら入る機会がなかったが、思い切って入ってよかった」という趣旨の投稿もあり、老舗であることが敷居の高さにつながっている面もうかがえる。実際に入店した利用者の感想は総じて好意的で、老舗らしい歴史と、値段や雰囲気の気軽さのギャップを評価する声が多い。3代目が守り続ける味であることに触れる口コミも複数あり、代替わりを経てもスープの方向性が大きくぶれていない点を評価する声も見られた。

リニューアルをめぐる意見の分かれ方

2016年からの3年間の休業を経て、2019年に麺とワンタンの皮を自家製に切り替えたことについては、口コミの反応が分かれている。「自家製になってから食材の質感が良くなった」「麺だけでも食べ比べる価値がある」と歓迎する声がある一方、リニューアル前の味を知る利用者の中には「以前とは違う一杯になった」と感じている人もいるようだ。老舗ならではの懐かしさを求めるか、自家製麺になった現在の一杯を新しい魅力として捉えるかで評価の分かれ方が変わってくる。何年ぶりかに再訪したという投稿が多いのも特徴で、変わらない部分と変わった部分の両方を確かめに来る利用者が一定数いることがうかがえる。

初めて訪れるなら押さえておきたい口コミの傾向

複数の口コミを重ねて読むと、初訪問では「チャーシューワンタンメン」を選ぶ投稿が最も多く、看板メニューを一杯で確かめられる組み合わせとして支持されている。生卵をチャーシューに崩して味の変化を楽しむ食べ方に触れる口コミも複数あり、後半に味変を楽しみたい人向けの定番として紹介されていた。竹の子そばや冷やし中華といった季節・限定寄りのメニューについては、口コミの数自体は主力メニューより少ないものの、「定番以外も試したい」というリピーターの投稿で好意的に紹介されていることが多い。並びを避けたい場合は、口コミで比較的すいていると報告される平日13時台以降を狙うか、開店直後に合わせて訪れるのがよさそうだ。ひとりでの利用でも入りやすいという感想が多く、相席が前提の店であることをあらかじめ理解しておけば、初めてでも構えずに入れる店だという投稿が目立った。

総じてどんな店として語られているか

口コミ全体をならすと、「銀座のど真ん中で三代続く」という歴史の重みと、「気取らず入れる町の中華そば屋」という気軽さの両方が評価の軸になっているようだ。味そのものへの評価は分かれる場面があっても、接客の温かさと立地を踏まえた価格の安さについては肯定的な声がまとまっている印象で、初めて訪れる利用者からも常連からも支持され続けている店だと読み取れる。

混み合う時間帯と入りやすい時間帯

周囲がオフィス街のため、混雑はビジネスパーソンの昼休みに集中します。口コミ投稿を時間帯ごとに整理すると、おおまかな傾向が見えてきます。

時間帯 混雑の目安(口コミより) 向いている人
11:00〜11:45 開店直後は比較的空いている 待たずに座りたい人
12:00〜13:00 平日12時台で13人程度の待ちが出た報告あり 時間に余裕がある人
13:30〜15:00 昼のピークが引けて落ち着く ゆっくり食べたい人
土曜13:50前後 待ちなしで入れたが満席で相席という報告あり 休日に立ち寄る人

店内はカウンター8席とテーブル4人席で計12席ほどの規模です。席数が少ないため、混み合う時間には相席の案内が入ります。相席は昔ながらの中華そば店では珍しくない運用で、ひとりで訪れる人が多い店ほど回転が速くなります。行列に並ぶ時間を短くしたい人は、人気ラーメン店の行列・待ち時間を減らすコツもあわせてご覧ください。

券売機は設置されていますが、口頭で注文を伝える流れになることもあります。取材時は女将さんが代わりに食券を買ってくれました。店の側の采配で進むことがあるので、慌てて操作しなくても大丈夫です。

メニューと価格

共楽の券売機

中華そば 900円(大盛950円)、ワンタンメン 1,100円(大盛1,150円)、チャーシューメン 1,200円(大盛1,250円)、チャーシューワンタンメン 1,400円(大盛1,450円)、竹の子そば 1,100円(大盛1,150円)、冷やし中華 950円。麺なしのワンタンは1,000円、チャーシューワンタンは1,300円です。トッピングは特盛り100円、大盛り50円、生玉子50円、竹の子200円、チャーシュー増し300円。おつまみチャーシュー500円、ビール650円、日本酒450円もあります。

価格は訪問時に券売機で確認したものです。飲食店情報サイトには以前の価格が残っていることがあるため、店頭の表示が最新と考えてください。

初めて頼むならどれか

基本は醤油の中華そば一本です。そのうえで、何を足すかで印象が変わります。

メニュー 価格 こんな人に
中華そば 900円 スープと麺の輪郭をまず確かめたい人
ワンタンメン 1,100円 自家製の皮を体験したい人
チャーシューメン 1,200円 肉厚のもも肉チャーシューを目当てに行く人
チャーシューワンタンメン 1,400円 看板の要素を一杯で押さえたい人
ワンタン(麺なし) 1,000円 ビールや日本酒と合わせたい人

生玉子50円を足してチャーシューに絡める食べ方は口コミでもよく紹介されています。塩気の立った醤油スープが穏やかになるので、途中で味を変えたいときの選択肢になります。

昔ながらの中華そばと今どきの醤油ラーメンの違い

共楽のような戦後創業の店が出す一杯は、近年増えた清湯系の醤油ラーメンとは組み立てが違います。同じ「醤油」でも別のジャンルとして考えたほうが、注文したときの落差が小さくなります。

比べる点 昔ながらの中華そば 現代的な清湯醤油ラーメン
出汁の組み立て 鶏がら・豚骨に煮干しを重ねる 比内地鶏や名古屋コーチンなど銘柄鶏、貝や乾物を前面に出す
醤油だれ 店ごとの配合を長年変えない 生揚げ醤油やたまり醤油など銘柄を明記することが多い
麺 中細ストレート、加水は中程度 低加水の細麺、全粒粉入りなど幅がある
具 チャーシュー、メンマ、なると、ほうれん草 低温調理の豚肩ロース、鶏むね、穂先メンマ
価格帯 900〜1,400円 1,000〜1,800円

スープの種類ごとの違いはラーメンのスープ、豚骨・醤油・味噌・塩の違いを知ろうで整理しています。行列店と穴場店の性格の差については行列ができる人気店と穴場店、何が違うのか、店ごとの接客の温度差については無言で味わう店、会話がはずむ店。ラーメン店の接客スタイルの違いもあわせてどうぞ。

予約、ひとりでの入店、大盛り、支払い

予約はできますか

ラーメン専門店のため予約制ではありません。席数が12席程度と少ないので、混雑時は店頭で待つことになります。

ひとりでも入りやすいですか

カウンター8席があり、ひとり客が多い店です。混雑時は相席の案内が入りますが、それも含めて昔からのスタイルです。

麺の大盛はできますか

大盛は50円、特盛は100円で対応しています。取材時はチャーシューワンタンメンに特盛を付けて1,500円でした。

ワンタンだけ頼めますか

麺なしのワンタン1,000円、チャーシューワンタン1,300円があります。ビール650円や日本酒450円もあるので、軽く飲む使い方もできます。

子ども連れでも大丈夫ですか

座席はカウンターとテーブルの計12席ほどで、ベビーカーを広げられる余裕はありません。混雑を外した時間帯に短時間で済ませるのが現実的です。

クレジットカードや電子マネーは使えますか

券売機での購入が基本です。決済手段は変更されることがあるため、現金を用意しておくと確実です。

最寄り駅はどこですか

東京メトロ有楽町線の銀座一丁目駅11番出口から徒歩2分です。銀座駅からも徒歩4分ほどで歩けます。

店舗情報

店名 中華そば 共楽
住所 東京都中央区銀座2-10-12
アクセス 東京メトロ有楽町線 銀座一丁目駅 11番出口より徒歩2分
営業時間 平日 11:00〜17:30/土曜 11:00〜16:00
定休日 水曜・日曜・祝日
電話 03-3541-7686

営業時間と定休日は情報源によって記載が分かれています。散歩の達人の記事(2023年)では平日11:00〜18:00、定休日は日曜・祝日と紹介されていました。ここでは訪問時に確認した表示を優先して掲載しています。来店前に店頭または電話でご確認ください。

価格や営業時間は変わることがあります。訪れる前に最新の情報をご確認ください。

まとめ

共楽は1956年創業、三代にわたって銀座で続く中華そばの店です。2019年からは麺とワンタンの皮を自家製に切り替え、鶏と煮干しの醤油スープに合わせています。席数が少なく昼のピークは待ちが出ますが、開店直後や13時半以降なら比較的入りやすい時間帯です。オフィス街の一角で昔ながらの一杯を探しているなら、選択肢に入れる価値のある一軒です。

ワンタンの歴史や、麺なし・チャーシュー入りなど注文の幅についてはワンタンメンという選択肢|雲呑の歴史と楽しみ方でも解説しています。

参考にした情報 散歩の達人「銀座『共楽』。3代続く老舗が紡ぐ昔ながらのラーメンは心にしみる味」、食べログ・ラーメンデータベース・Retty の公開口コミ、店頭の券売機表示(訪問時に確認)

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