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富山ブラックは、終戦後の富山市で復興工事に携わる労働者のために生まれた、黒いスープの中華そばです。元祖として知られるのは昭和22年(1947年)創業の「西町大喜」で、ご飯の「おかず」になるよう濃い味付けにしたのが始まりとされています。富山市は総務省の家計調査でも外食の中華そばへの支出が全国の都市で5位に入っており、ラーメンとの距離が近い土地柄が数字にも表れています。
以下では、公式サイトと富山県の観光公式サイトの説明をもとに、富山ブラックの由来と特徴、家計調査の数字、大喜の持ち帰りセットを買うときの注意を順に整理します。後半では、富山県に住んでいる人やこれから住む人に向けて、とやま生協の宅配の加入条件と手数料もまとめました。
富山ブラックの味や由来の説明は、西町大喜の公式サイトと富山県観光公式サイト「とやま観光ナビ」の記載によるものです。価格や販売条件は2026年10月18日に確認した内容で、変わることがあります。
富山ブラックの由来
西町大喜の公式サイト「大喜の歴史」は、始まりを次のように書いています。
「半世紀以上昔、ドカ弁やおにぎりを持った労働者のために、オヤッさんは濃い味付けでチャーシューのたっぷり入った、「よく噛んで」食べるおかずの中華そばを考え出した。昭和二十二年、終戦後のことである。」
ここでいう「オヤッさん」は高橋青幹氏で、味の秘訣は秘伝のタレだとされています。公式サイトのおしながきにも、戦後の復興に携わる肉体労働者の塩分補給のため、濃い味付けでチャーシューのたっぷり入ったラーメンをご飯のおかずとして出していたと書かれています。富山祭りの日には千人もの行列ができたこともあったそうです。
富山県観光公式サイトの説明も同じ流れです。終戦後、復興工事に携わる労働者の塩分補給と、白いご飯をたくさん食べられるようにとの思いから誕生したのが富山ブラックで、大喜はその「元祖として知られる老舗」と紹介されています。
「富山ブラック」という呼び名が全国に広まったのは、テレビや雑誌などで紹介されるようになってからだと観光公式サイトは説明しています。つまり、大喜が戦後に出していた中華そばが先にあり、黒いスープの見た目にちなんだ名前があとから広まった、という順序です。
富山ブラックの特徴
富山県観光公式サイトは、富山ブラックの味を「濃口醤油を効かせた黒いスープに、黒コショウがきいた力強い味わい、そしてスープがよく絡む太麺」と表現しています。要素に分けると次の3つです。
- 濃口醤油を効かせた黒いスープ
- 黒コショウのきいた力強い味わい
- スープがよく絡む太麺
大喜の説明では、これにチャーシューがたっぷり入ることが加わります。もともとご飯と一緒に食べる前提で考えられた一杯なので、ラーメン単体で完結させるより「おかず」としての濃さが出発点になっている点が、ほかのご当地ラーメンとの大きな違いといえます。
醤油ラーメン全体の中での位置づけを知りたい方は、醤油ラーメンの基礎の記事もあわせてどうぞ。
なお、ご当地ラーメンには地域団体商標として登録されている名前もあります。当サイトのラーメンの製法特許と商標の記事で取り上げた地域団体商標は和歌山ラーメン、米沢らーめん、笠岡ラーメンの3件で、富山ブラックはその中には入っていません。
家計調査で見る富山市の中華そば
総務省統計局の家計調査(二人以上の世帯)には、都道府県庁所在市と政令指定都市ごとの品目別ランキングがあります。2023年から2025年の平均で、1世帯あたりの年間支出金額を見ると、富山市は外食の「中華そば」で5位に入っています。
| 順位 | 都市 | 中華そば(外食)の年間支出 |
|---|---|---|
| 1位 | 山形市 | 21,695円 |
| 2位 | 新潟市 | 16,863円 |
| 3位 | 仙台市 | 14,207円 |
| 4位 | 宇都宮市 | 13,592円 |
| 5位 | 富山市 | 13,507円 |
| - | 全国 | 8,752円 |
富山市の13,507円は、全国の8,752円の約1.54倍です。4位の宇都宮市とは100円足らずの差です。
家で使う麺の購入にあたる「中華麺」でも、富山市は5位でした。
| 順位 | 都市 | 中華麺の年間支出 |
|---|---|---|
| 1位 | 盛岡市 | 6,475円 |
| 2位 | 山形市 | 6,445円 |
| 3位 | 秋田市 | 6,331円 |
| 4位 | 青森市 | 6,192円 |
| 5位 | 富山市 | 5,682円 |
| - | 全国 | 4,716円 |
こちらは全国の約1.20倍です。外食の中華そばほどの開きではないものの、家で中華麺を使う量も全国平均より多いことがわかります。店で食べる機会も家で作る機会も多い、というのが数字から読み取れる富山市の姿です。
ただし、家計調査の「中華そば」は品目の区分なので、富山ブラックだけの支出ではありません。富山ブラックの人気がそのまま数字に出ていると決めつけず、中華そば全般への支出として見るのが正確です。
大喜の持ち帰りセットを買うときのポイント
西町大喜の公式サイトでは、お土産として持ち帰りラーメンのセットが案内されています。要点は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品 | 持ち帰りラーメン2人前セット(富山ブラック) |
| 価格 | 1,900円(税込) |
| 内容 | 中太麺、スープ、チャーシュー、メンマ、胡椒 |
| セットの種類 | 2人前セットのみ |
| 販売店舗 | 西町本店、とやマルシェ店、二口店 |
| 数量 | 前日までの予約がない場合、各店舗1日5セット限定 |
| 消費期限 | 購入日の翌々日 |
| 保存方法 | 10℃以下 |
買う前に確認したいこと
- 予約なしだと各店舗1日5セットまでなので、確実に買いたいときは前日までに予約する
- 消費期限は購入日の翌々日と短い
- 保存は10℃以下なので、常温で持ち歩く前提のお土産とは扱いが違う
遠方へ持ち帰るときの注意
このセットで一番気をつけたいのは、消費期限と保存温度です。県外へ持ち帰る場合は、移動中も10℃以下を保つ手段を考えておく必要があります。保冷バッグや保冷剤を用意するのが一般的な考え方ですが、移動時間や季節によって条件は変わるので、どこまで持つかは一概にいえません。購入時にお店へ持ち帰りの時間を伝えて相談するのが確実です。
消費期限が翌々日なので、帰った日か翌日に食べる予定を立ててから買うと無駄がありません。旅行の初日に買って何日も持ち歩く、という使い方には向いていない商品です。
家で作るときの麺のゆで方やスープの合わせ方の基本は、家でラーメンを作る記事にまとめています。
富山県に住む人へ とやま生協の宅配
ここからは、富山県内に住んでいる人、勤めている人、これから富山県に住む予定の人向けの話です。とやま生協に加入できるのは富山県内に在住・在勤の人だけなので、県外にお住まいの方は対象になりません。
家計調査で見たように、富山市は家で中華麺を使う量も多い都市です。ふだんの食材を玄関先まで届けてもらえる生協の宅配は、買い物の手間を減らしたい家庭の選択肢の一つになります。生協の宅配でラーメンを買うときの考え方は、生協の宅配ラーメンの記事で詳しく扱っています。
とやま生協の概要と加入条件
とやま生協(とやま生活協同組合)は、1959年(昭和34年)4月3日に富山県労働者消費生活協同組合として誕生した組織です。2022年4月1日に富山県生活協同組合と生活協同組合CO・OPとやまが合併し、今のとやま生活協同組合になりました。
- 加入できる人:富山県内に在住、在勤の方
- 出資金:1口100円で、一人10口1,000円以上
- 出資金は脱退するときに返される
個人宅配の手数料
個人宅配の宅配手数料は、届く商品の合計金額によって変わります。
| 条件 | 宅配手数料(税込) |
|---|---|
| 基本 | 165円 |
| お届け商品の合計6,000円以上 | 110円 |
| お届け商品の合計10,000円以上 | 55円 |
| いきいき・すくすくサポート(事前申込) | 金額にかかわらず55円 |
| 被災者サポート | 0円 |
| ギフト・定期購読の書籍・宅配便で届く商品のみの注文、カタログのみのお届け | 手数料なし |
いきいき・すくすくサポートの対象は、65歳以上の方だけの家庭、介護認定や障がいのある家族がいる家庭、未就学児や妊婦のいる家庭です。事前の申し込みが必要で、手数料が下がる期間は申し込みから1年間です。対象になりそうな家庭は、加入と同時に確認しておくとよいでしょう。このほか、2人以上でつくるグループ宅配もあります。
注文から届くまで
個人宅配は毎週のサイクルで動きます。商品と一緒にカタログと注文書が届き、それを見て注文書を出す流れです。注文の方法は次の4つから選べます。
- OCR注文用紙
- 電話
- スマホアプリ
- インターネット注文「eフレンズ」
注意したいのは、配達の曜日や時間は指定できない点です。共働きなどで日中に受け取れない家庭は、この条件で生活に合うかを先に考えておく必要があります。
資料請求と申し込みの方法
資料請求と加入の申し込みは、公式サイトのWebフォームから行えます。入力して確認画面を経て送信すると、資料が住所に届きます。富山県への引っ越しが決まっている方は、住所が確定してから請求するとスムーズです。
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富山ブラックととやま生協について気になること
富山ブラックはなぜスープが黒いのですか?
富山県観光公式サイトでは、濃口醤油を効かせた黒いスープと説明されています。もともと労働者の塩分補給とご飯のおかずを意識した濃い味付けとして生まれたものです。
富山ブラックの元祖はどこですか?
富山県観光公式サイトでは、昭和22年(1947年)創業の西町大喜が「富山ブラックの元祖として知られる老舗」と紹介されています。
大喜の持ち帰りセットは何日もちますか?
公式サイトでは、消費期限は購入日の翌々日、保存方法は10℃以下とされています。遠方へ持ち帰る場合は、温度を保つ手段と食べる日を決めてから買うのが安心です。
富山県外に住んでいてもとやま生協に入れますか?
入れません。加入できるのは富山県内に在住、在勤の方です。県外の方は、お住まいの地域の生協を確認してください。
とやま生協の宅配手数料を下げる方法はありますか?
1回に届く商品の合計が6,000円以上なら110円、10,000円以上なら55円になります。65歳以上の方だけの家庭や未就学児のいる家庭などは、いきいき・すくすくサポートに申し込むと金額にかかわらず55円です。
まとめ
富山ブラックは、終戦後の富山市で労働者のご飯のおかずとして生まれた中華そばで、昭和22年創業の西町大喜が元祖として知られています。濃口醤油を効かせた黒いスープと黒コショウ、スープがよく絡む太麺が特徴です。富山市は家計調査でも外食の中華そば、家で使う中華麺ともに5位に入っています。
大喜の持ち帰り2人前セットは1,900円(税込)で、消費期限は購入日の翌々日、保存は10℃以下です。予約なしでは各店舗1日5セットまでなので、遠方へ持ち帰るなら予約と保冷の準備をしておきましょう。
富山県に住んでいる人やこれから住む人は、とやま生協の宅配も選択肢になります。手数料は基本165円で、届く金額や家庭の条件によって下がります。配達の曜日や時間を指定できない点を確認したうえで検討してください。
出典
- 西町大喜「大喜の歴史」
https://www.nisicho-taiki.com/history/ - 西町大喜「おしながき」
https://www.nisicho-taiki.com/menu/ - 西町大喜「お土産」
https://www.nisicho-taiki.com/souvenir/ - 富山県観光公式サイト とやま観光ナビ「富山ブラック」
https://www.info-toyama.com/stories/blackramen - 総務省統計局「家計調査(二人以上の世帯)品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング」(2023年〜2025年平均)
https://www.stat.go.jp/data/kakei/5.html - とやま生活協同組合 公式サイト
https://www.toyama.coop/ - とやま生活協同組合「組織概要」
https://www.toyama.coop/aboutus/organization/ - とやま生活協同組合「生協について」
https://www.toyama.coop/aboutus/ - とやま生活協同組合「個人宅配」
https://www.toyama.coop/haitatsu/ - とやま生活協同組合「ご利用の流れ」
https://www.toyama.coop/haitatsu/flow/ - とやま生活協同組合「資料請求」
https://www.toyama.coop/request/
アイキャッチ画像:「ToyamaBlack.JPG」撮影 アレックス、CC BY 3.0、Wikimedia Commons(3:2に切り抜き)