吉祥寺 西荻窪

中央線沿線の製麺所と直営店マップ|麺から選ぶという方法

吉祥寺の丸八製麺所は午前5時30分に店を開け、生中華麺を1食から売っている。中央線沿線には、ラーメン店に麺を卸す製麺所が個人向けにも直売している場所がある。直営店という業態そのものは「製麺所直営店という選択」で扱ったので、ここでは沿線のどこにそうした店があり、いつ行けば何が買えるのかという場所の情報に絞る。東から駅順に、中野・西荻窪・吉祥寺の3か所を取り上げる。

中央線で麺を買える3か所と、選び分けの目安

  • 中野:大成食品の「麺市場 中野ブロードウェイ店」は毎日営業、プロ用スープを常時約50種類
  • 中野:本社1階の「楽麦舎」は土曜のみ、工場直売「大成麺市場」は原則毎月第4日曜と前日の土曜夕方
  • 西荻窪:中沢製麺の「NAKAZAWA CRAFT NOODLES」は30種類以上を1玉から、試食カウンターあり
  • 吉祥寺:丸八製麺所は午前5時30分から午後3時まで、日曜定休、1食から買える
  • 通販は丸八製麺所と中沢製麺のネットショップ、大成麺市場の全国発送がある

中野:大成食品の麺市場・楽麦舎・工場直売

中野区新井2-20-9に本社工場を置く大成食品株式会社(百年麺工房 中野大成)は、大正6年創業の製麺所だ。本社工場はJR中央線・総武線と東京メトロ東西線の中野駅北口から徒歩11分。個人が麺を買える窓口は3つあり、営業日がそれぞれ違う。

麺市場 中野ブロードウェイ店

中野ブロードウェイ地下1階(中野区中野5-52-15)の業務用生麺の直販店で、毎日10時から19時まで営業する。休みは1月1〜3日と全館休館日で、臨時休業もある。生中華麺は人気銘柄8種を置き、基本は1袋5食入り(一部は3食入り、お試しの1食入りもある)。生パスタは3種で1袋3食入りだ。

目を引くのは、希釈タイプのプロ用ラーメンスープを1人前ずつ、常時約50種類そろえている点である。乾物や冷凍のプロ用チャーシューもあり、麺とスープと具が1か所で揃う。スープ選びで迷いそうな人ほど、ここから入るほうが失敗は少ないだろう。

店の奥にはカウンター6席のイートイン「麺食堂」(11時〜15時、ラストオーダー14時50分)があり、売り場のスープを1つ選ぶらーめんが税込600円、つけ麺が税込700円。毎月7・8日は生パスタの日、11日は麺の日のセールがある。

楽麦舎(本社1階)

本社1階の楽麦舎も、工場直送の業務用生麺を売る直販店だ。2025年7月から毎週土曜のみの営業となり、時間は10時から17時まで。工場直売の開催日は15時に閉まる。

工場直売「大成麺市場」

本社工場内の特設会場で、原則として毎月第4日曜の10時から16時と、その前日の土曜17時から19時に開かれる。並ぶ麺のほとんどは工場直売でしか買えない銘柄で、宅配便での全国発送もできる(箱代・送料別)。直近は2026年10月24日(土)17時から19時と25日(日)10時から16時、その次は11月21・22日の予定だ。

週末しか動けない人にとって、月1回のこの日程は狙う価値がある。ふだん店頭に出ない銘柄に当たれる機会は、ほかの2か所にはない。

西荻窪:中沢製麺 NAKAZAWA CRAFT NOODLES

中沢製麺は栃木県栃木市の製麺会社で、本社工場店は栃木市平柳町にある。都内では豊島区南大塚の大塚店(東京なまめん なかざわ製麺)に続き、2026年4月9日に2店舗目となる生麺専門店「NAKAZAWA CRAFT NOODLES」を西荻窪に開いた。所在地は杉並区西荻北3-13-1で、西荻窪駅から徒歩2分。

営業時間は、店舗サイトでは11時から19時、定休日なしとなっている。ただし開店時のプレスリリースでは11時から19時・火曜定休、本社サイトの店舗一覧では10時から20時と、ページによって表記が割れている。行く前に確かめてほしい。

品ぞろえは中華麺、パスタ、蕎麦、うどん、夏限定の生そうめんまで30種類以上で、すべて1玉から個包装で買える。麺のほかにスープや地域の特産品も扱い、2026年8月からは群馬県川場田園プラザの「川場チーズ」(モッツァレラ、リコッタなど)を販売している。高崎のパスタ店「Macaroni」のスープ(各450円税込)やパスタソースも並ぶ。10月18日の西荻窪「神明通り あさ市」への初出店も告知していた。

もう一つの特徴が店内の試食カウンターで、その日のおすすめの麺・スープ・食材を組み合わせた麺料理を試せる。30種類以上を名前だけで選ぶのは難しいので、味を確かめてから少量ずつ買いたい人には、3か所のなかでここがいちばん入りやすい。

吉祥寺:丸八製麺所

吉祥寺北町(武蔵野市吉祥寺北町4-13-1)の丸八製麺所は創業60年。60年以上にわたり、多摩地区を中心にラーメン店などへ生中華麺を卸してきた。麺は毎朝製造して店へ届けており、その傍らで店頭販売も行っている。店頭販売は午前5時30分から午後3時まで、日曜定休。

店頭では油そば、生パスタ、ラーメン、生うどん、生日本そば、やきそばなどを1食から買える。公式の品目ページに載っている価格は次のとおりだ。

  • 油そば(自家製たれ付):一食200円
  • ラーメン(スープ付き):一食150円。醤油・みそ・塩・とんこつ醤油・担々麺・トマト・九州豚骨・つけめん
  • やきそば(ソース付):一食80円
  • 生パスタ(一玉150g、リングイネ・フェットチーネ):一食120円
  • 地粉生うどん(太・細、500g約3人前)、特製生日本そば(500g約3人前):各300円
  • 餃子の皮(24枚)120円、めんつゆ(高尾の里)一本380円 など

公式サイト内でも生パスタの価格がページによって違うため、実際の値段は店頭の表示で確かめたい。開店が早く、平日の朝に出勤前や散歩がてら寄れる人には、3か所のなかで最も生活に組み込みやすい。逆に日曜しか動けない人には向かない。

公式ネットショップは、麺を使う店として武蔵境の油そば店、東小金井のラーメン店、府中の「中華そば 亜雄」を挙げている。

宅配と公式ネットショップの違い

丸八製麺所の麺を取り寄せる方法は2つある。1つは電話・FAX・メールで頼む宅配で、店頭の品を簡易包装・チルド便の代引きで送る。送料と代引き手数料で別に1,330円かかり、通販の油そばに付く味油は付かない。

もう1つは公式ネットショップ(BASE)で、通販限定の味油付き油そばセットを扱う。6食1,620円から16食4,320円まであり、毎朝製造した麺をその日のうちに冷蔵で送る(入金確認後3日以内に発送)。保存料不使用で冷蔵1週間、冷凍約1か月。送料は地域で異なり、東京都は1,240円。油そばだけが目当てならネットショップ、うどんや皮類も含めて店頭の品をまとめて取り寄せたいなら宅配、という分け方になる。

3か所を比べる

場所 最寄り駅・所在地 営業日時 1食から買えるか スープの扱い 通販・発送
中野(大成食品) 中野ブロードウェイ地下1階、本社工場は中野駅北口徒歩11分 麺市場は毎日10〜19時、楽麦舎は土曜、工場直売は原則月1回 基本5食入り、お試し1食入りあり プロ用スープを常時約50種類(1人前ずつ) 工場直売は全国発送可
西荻窪(中沢製麺) 西荻窪駅から徒歩2分 店舗サイトでは11〜19時・定休日なし(表記に差あり) 30種類以上をすべて1玉から 「Macaroni」のスープなど 中沢製麺の公式ネットショップあり(西荻窪店と同じ品ぞろえかは未確認)
吉祥寺(丸八製麺所) 武蔵野市吉祥寺北町4-13-1 午前5時30分〜午後3時、日曜定休 1食から スープ付きラーメン一食150円 宅配とネットショップ

選び方をまとめると、スープや具まで一度に揃えたいなら中野の麺市場、試してから少量ずつ買いたいなら西荻窪、早朝や平日の昼までに寄れるなら吉祥寺になる。週末しか時間が取れない場合は、中野の楽麦舎か月1回の工場直売に予定を合わせるのが現実的だ。

三鷹・国分寺・立川方面はどうか

吉祥寺より西の三鷹・国分寺・立川方面については、2026年10月23日の確認時点でも、公式情報で現在の営業を確かめられる製麺所直売店は見つからなかった。確かめられ次第、追記する。

製麺所直売店を見つける方法

ほかの駅で探すなら、地図アプリで「製麺所」と検索して駅周辺に絞る、SNSで駅名と製麺所を組み合わせて検索する、といった方法がある。ただ楽麦舎が土曜のみの営業に変わったり、西荻窪店の営業時間がページごとに違ったりと、ネットの情報は揃っていない。見つけた店の現況は公式サイトのお知らせで確かめ、はっきりしなければ直接問い合わせるのが確実だ。

訪れる際の注意点

  • 丸八製麺所は午後3時まで・日曜定休、楽麦舎は土曜のみ、大成麺市場は原則月1回と、営業日時が店ごとに違う
  • 大成食品の生中華麺は基本が5食入りなので、少人数の家庭ではお試し1食入りや、1玉から買える西荻窪のほうが扱いやすい
  • 生麺は表示の期限内に使い切る
  • 営業時間や価格は変わることがあるので、出かける前に公式サイトで確認する

通販サービスとの違い

宅麺.comのような冷凍ラーメンの通販が店の一杯を家で楽しむためのものなのに対し、製麺所の直売は「麺そのもの」が主役だ。スープや具を自分で組み合わせたいなら直売、手間をかけたくないなら冷凍の通販が合う。通販ルートの比較は「冷凍ラーメン通販を比較する」で扱っている。

業務用卸と個人向け直売の違い

丸八製麺所の本業はラーメン店などへの卸で、中野の麺市場や楽麦舎も業務用生麺の直販店だ。並ぶのは家庭向けの商品というより、店で使われる麺を個人でも買える形にしたものと考えるとわかりやすい。買った麺を自宅で調理するときの市販スープとの組み合わせ方は「家でラーメンを作る」で紹介している。

誰でも買える?店と同じ麺?直売をめぐる疑問

製麺所の直売店は誰でも利用できますか?

取り上げた3か所はいずれも個人が店頭で買える。丸八製麺所は1食から、西荻窪店は1玉から、中野の麺市場はお試しの1食入りもある。

直売店の麺は、ラーメン店で食べるのと同じ麺ですか?

丸八製麺所は、麺を使う店として府中の「中華そば 亜雄」などを挙げている。中野の麺市場や楽麦舎は業務用生麺の直販店で、月1回の工場直売「大成麺市場」には、そこでしか買えない銘柄がほとんどを占める。

通信販売に対応している製麺所はありますか?

丸八製麺所は公式ネットショップで味油付き油そばセットを売り、電話・FAX・メールでの宅配(代引き)にも応じる。大成食品の工場直売も全国発送ができる(箱代・送料別)。中沢製麺にも公式ネットショップがある。

製麺所直売の麺は、スーパーで買う生麺と何が違いますか?

一概には比べられないが、丸八製麺所は麺を毎朝製造し、保存料を使っていない。ラーメン店に卸す製麺所の麺を直接買える点が大きな違いだ。

中央線沿線以外にも製麺所直売店はありますか?

沿線に限らない。たとえば中沢製麺は、栃木市の本社工場店と豊島区南大塚の大塚店でも生麺を売っている。ここで取り上げたのは、中野・西荻窪・吉祥寺で公開情報から確かめられた店だけである。ほかの地域でも「製麺所直売店を見つける方法」の節と同じ探し方が使える。

スープも一緒に買える店はありますか?

中野の麺市場 中野ブロードウェイ店は、希釈タイプのプロ用ラーメンスープを1人前ずつ常時約50種類置いている。丸八製麺所の店頭ではスープ付きのラーメンが一食150円で買え、中沢製麺の西荻窪店も高崎のパスタ店「Macaroni」のスープなどを扱っている。

土日しか行けない場合はどこがよいですか?

中野なら毎日営業の麺市場、土曜のみの楽麦舎、原則毎月第4日曜と前日土曜夕方の大成麺市場がある。西荻窪店は店舗サイトでは定休日なしだが表記が割れている。丸八製麺所は日曜定休だ。

中野はスープまで、西荻窪は試食、吉祥寺は早朝。行く前に営業日時を確認

中央線沿線では、中野の大成食品、西荻窪の中沢製麺、吉祥寺の丸八製麺所が個人向けに麺を直売している。営業日時は3か所で大きく異なるため、出かける前の確認は欠かせない。製麺所直営店という業態の解説は「製麺所直営店という選択」でも扱っている。

直営店の業態、生麺の茹で方、冷凍通販の比較へ

出典
丸八製麺所 公式ホームページ https://www.maruhatinomen.jp/
丸八製麺所 公式ネットショップ https://maruhati.buyshop.jp/
中沢製麺 公式サイト https://nakazawa-seimen.com/ (ネットショップへのリンクあり)、NAKAZAWA CRAFT NOODLES 店舗サイト https://nakazawa-seimen.com/craftnoodles/
大成食品株式会社 公式サイト https://tokyo-ramen.co.jp/wholesales/
(確認日2026-10-23)

アイキャッチ画像
編集部の取材写真を使って作成(ラーメン広場)

-吉祥寺, 西荻窪