六本木

一三五天鳳(六本木)|ドラム缶で仕込む元祖旭川ラーメン、特製醤油ラーメンを実食

六本木駅から歩いて5分ほど、フラワーロード沿いの商店街の中に「一三五天鳳」はあります。赤い「天鳳」の看板と黒地に赤文字の暖簾が目印で、入口脇にはメニュー写真付きの看板が出ています。1984年創業、六本木で40年以上続く旭川ラーメンの店です。

一三五天鳳の名物と基本情報

  • 1984年創業、六本木で40年以上続く旭川ラーメンの店
  • 麺の硬さ・油の量・味の濃さを数字で指定できる「一三五」システムが名物
  • 実際に食べた特製醤油ラーメンの感想
  • メニューと価格の目安、2023年からの支払い方法
  • 食べログでの評判
一三五天鳳の店頭、赤い天鳳の看板と暖簾

店名にもなっている「一三五(いちさんご)」は、この店独自の注文システムです。麺の硬さ・油の量・味の濃さをそれぞれ数字で指定でき、「一」は麺を硬め、「三」は油を多め、「五」は味をしょっぱめにする合図なのだそうです。入口の看板にも「麺かたく」「油とく」「しょっぱく」という言葉が並んでいて、初めてでも仕組みがわかるようになっていました。豚骨スープをドラム缶で仕込む製法も長く続いており、2023年に運営会社が株式会社リヴァリュに変わってからも、その仕込み方は引き継がれているそうです。

一三五天鳳の店内メニュー表

店頭のメニュー表には、醤油・みそ・しおの3種類それぞれに通常メニューと「特製」、さらにチャーシュー麺があり、単品のチャーシュー丼も並んでいました。特製メニューは通常メニューよりチャーシューやトッピングが多く盛られています。

一三五天鳳の特製醤油ラーメン、チャーシュー・味玉・キクラゲ・メンマ・海苔に半ライスと生卵が付く

特製醤油ラーメンには、チャーシュー・海苔・キクラゲ・メンマ・味玉がのっています。旭川発祥のラーメンらしい黄色い麺が使われていて、別皿で半ライスと生卵の黄身が付いてきました。

味はおいしい。

「一三五」の頼み方

店名になっている一三五は、3つの調整をまとめて指定するための合言葉です。数字がそれぞれ別の項目を指しているので、覚えてしまえば注文は一言で済みます。

合図 指定する内容 店頭の表示
一(いち) 麺を硬めにする 麺かたく
三(さん) 油を多めにする 油とく
五(ご) 味を濃いめにする しょっぱく

3つまとめて「一三五で」と伝えるのが一般的な頼み方です。もちろん全部を指定する必要はなく、普通に注文すればそのままの味で出てきます。初めてなら、まず指定なしで一杯食べてから次に試すと違いが分かりやすくなります。油と味の濃さを同時に上げると想像よりかなり重くなるため、濃い味が得意でない人は一だけ、あるいは何も付けない注文から入るのが無難です。

ドラム缶で仕込むという成り立ち

ドラム缶という言葉が出てくるのは、創業当時に大きな寸胴鍋が手に入らず、代わりにドラム缶でスープを炊いていたことに由来します。現在は保健所の指導により専用の鍋を使っていますが、店の象徴としてドラム缶そのものは店内に置かれています。

仕込み方でよく語られるのが、一度仕込んだスープに作り足しをしないという考え方です。継ぎ足しを重ねると雑味が出るという判断で、その日の分を炊き切る形を続けているとされています。2023年に運営が株式会社リヴァリュへ引き継がれたあとも、この仕込み方は変わっていないと紹介されています。ルーツは札幌にあり、札幌のラーメン横丁で修業した店主が六本木で開いた店で、札幌と六本木の天鳳は姉妹店という関係だと説明されています。

メニューと価格の目安

スープは醤油・みそ・しおの3種類で、それぞれに通常メニューと具材を増やした特製があります。価格は改定されることがあるため、来店前に店頭の表示で確認してください。

メニュー 価格の目安(税込) 内容
ラーメン(醤油・みそ・しお) 900円前後 基本の一杯。北海道系の黄色い細縮れ麺
特製ラーメン 基本より高め チャーシュー・味玉などトッピングが増える。半ライスと生卵が付く場合がある
チャーシュー麺 1,150円前後 チャーシューを増量したもの
チャーシュー丼 単品で用意 麺とあわせて頼む人が多い

2023年の運営交代にあわせて支払い方法が広がり、クレジットカード(VISA・Master・JCB・AMEX)とPayPayが使えます。交通系などの電子マネーには対応していないとされているため、現金かカード、PayPayのいずれかを用意していってください。ランチの時間帯に半ライスが無料になるという案内もあります。

評判

食べログの評価は3.67点、口コミ数は1,400件を超え、保存数も47,000件超と、六本木エリアのラーメン店の中でも屈指の口コミ量を集めている店です。ここでは食べログの口コミを数十件読み、味・「一三五」システム・客層・接客・混雑・コスパそれぞれの傾向をまとめます(個々の投稿者名は伏せています)。

味について

好意的な意見で目立つのは、スープと麺の相性の良さです。「脳に響く濃厚さで、一度食べたらハマる」という口コミがあるように、コクの深いスープと北海道系の黄色い細縮れ麺の組み合わせを高く評価する声が多く見られます。「パンチがありつつ旨みがすごく、ついつい飲んでしまうスープだ」というコメントもあり、濃いめの豚骨スープを最後まで飲み進めてしまう中毒性を挙げる口コミが目立ちました。スープは豚骨をベースに、味噌ダレやしょうゆダレを合わせる作り方で、看板の3種類(醤油・みそ・しお)の中でも味噌を推す利用者が多い印象です。

一方で、味の濃さそのものが合わないという声も一定数あります。「味が濃くてしょっぱいだけで、美味しさや深みは感じられなかった」というように、濃さを評価軸にしない利用者からは厳しい評価も見られました。チャーシューが「パサパサして硬い」という指摘、スープの量が少ない、提供時の温度にばらつきがあるという不満も複数確認できます。「スープのぬるいときと熱いときの差がある」と、皮肉交じりに触れている口コミもありました。ライスとの相性の良さに触れる声も多く、スープを吸わせて食べる、あるいは締めにご飯を投入するという食べ方を紹介する口コミも見られます。

「一三五」システムへの評価

麺の硬さ・油の量・味の濃さを数字で指定する「一三五」の仕組みは、多くの利用者が説明を添えて紹介しており、常連・初見を問わず浸透していることがうかがえます。「より硬い麺が好きな方には『めんばり』という選択肢もある」というように、一三五よりさらに硬い麺を求める常連向けオプションに触れる口コミもありました。「30年以上通っている」「昔六本木で働いていたころ何度も来た」という長年の常連の声がある一方、2023年に運営会社が交代して以降は「味が変わった」と感じる古参ファンの声も見られます。あるブログでは、経営交代前は入口にあったドラム缶がなくなったこと、味噌に一三五が加わってメニューがシンプルでなくなったこと、塩気やパンチが以前より弱まったと感じることが綴られており、かつての濃さを求める常連が近隣の別店を勧める口コミも確認できました。長く通っている人ほど、今の味を記憶の中の味と比べる傾向があるようです。

客層・利用シーン

六本木という土地柄もあり、仕事帰りや飲みの締めに立ち寄ったという口コミが目立ちます。「会議や飲み会で疲れた一日の締めに、この店の一杯を食べようと決めていた」というように、オフィスワーカーが一日の締めくくりに訪れる一杯として利用している様子がうかがえました。「平日21時近く、用事の後に1人で入ってみた」という夜の一人利用の口コミもあり、「六本木の穴場ラーメン」と評する声も見られます。周辺には他にも人気のラーメン店が点在するエリアですが、金曜だけ23時まで営業を延ばしている点も、一人飲みの締めに使われやすい理由のひとつのようです。

店内の様子

座席はカウンター6席に4人掛けテーブル4卓ほどで、合計20席前後のこぢんまりとした造りだと紹介されています。「店内はほとんど男性客だが、女性客もわずかに見かける」という口コミがあり、客層は男性中心ながら女性の一人利用もできる雰囲気のようです。「中に入って驚いた、内装がいつの間にか新しくなっていた」というように、内装がリニューアルされたことに触れる口コミも複数見られ、経営交代のタイミングで店内の雰囲気も変わったことがうかがえます。厨房で働くスタッフについて「外国人スタッフがテキパキと作っている」と触れる口コミもありました。

接客・提供スピード

接客そのものへの評価はレビューの中では控えめですが、「提供スピードがめちゃくちゃ早いのは助かった」という声があり、回転の速さを評価する口コミが見られました。硬めの麺を頼もうとした客に「それは結構しょっぱいから、普通で良いのでは」と声をかけたという口コミもあり、注文に慣れていない客への案内がある一面もうかがえます。カウンター中心の狭い店内のため、大人数での利用よりも一人や少人数での利用に向いた造りだと紹介する口コミも見られました。

混雑・待ち時間

「14時だったので並ばずに入店できた」「12時20分頃の訪問だったが並ばずに入店できた」など、昼のピークを外せば待たずに入れたという口コミが複数見られました。一方で「以前は行列ができていた」という趣旨の記述や、「以前より並んでいる人が少なくなった」と変化に触れる口コミもあり、時期や時間帯によって混雑状況にはかなり幅があるようです。ランチのピーク(12時台)と、飲み帰りの時間帯(21時以降)にやや混みやすい傾向があるとみられます。

麺とスープの構成

麺は北海道の製麺所が作る黄色い細縮れ麺で、茹で加減はかなり硬めに仕上がると紹介されています。スープは豚骨をベースに、味噌ダレ・しょうゆダレ・塩ダレをそれぞれ合わせる作り方で、一三五にすると通常よりも脂が濃く、味も濃いめになる仕組みです。硬め・脂多め・濃いめを望む声が多い一方、「量が少なめに感じる」という指摘もあり、麺量やスープ量に敏感な利用者からは物足りなさを指摘されることもあるようです。トッピングのチャーシューは煮豚タイプで、厚めに切られている点を評価する口コミがある一方、部位や火入れによっては硬さやパサつきを感じるという声も見られました。半分に切られた味付け玉子(味玉)を追加している口コミも多く、濃いスープと合わせて食べる定番の組み合わせのようです。

コストパフォーマンス

価格帯は1,000〜2,000円台で、「1,650円でこのボリューム、もう腹いっぱい」と量に対する満足度を評価する口コミがありました。ランチタイムは小ライスが無料で付くサービスがあり、これを評価する声もありました(大盛りを頼んだ場合は無料ライスと選べない、という運用に触れる口コミもあります)。「このあたりではコスパのいい店になった」という趣旨の口コミも見られます。硬め・脂多め・濃いめを選べる一三五の仕組みも含めて、しっかりした満腹感を求める利用者からの支持が厚い店だといえそうです。

まとめ

数十件の口コミを通して見えてくるのは、「濃い・硬い・脂っこい」という一三五の方向性そのものが評価を分けているという構図です。この濃さを求めて長年通う常連がいる一方、濃すぎる・しょっぱいと感じて離れる利用者もいて、賛否がはっきり分かれています。2023年の経営交代を経てもなお、六本木の飲み帰りに立ち寄る一杯として根強く支持されている店だといえそうです。初めて訪れる場合は、まず基本の濃さで注文し、好みに応じて次回以降に一三五を調整していくのがよさそうです。

店舗情報

店名 一三五天鳳(いちさんごてんほう)
住所 東京都港区六本木7-8-5 藤和六本木コープ1F
最寄り駅 東京メトロ日比谷線・都営大江戸線 六本木駅(徒歩5分)、東京メトロ千代田線 乃木坂駅(徒歩5分)
営業時間 月〜木11:00〜22:00(LO21:45)、金11:00〜23:00(LO22:45)、土・祝11:30〜21:00(LO20:45)、日11:30〜15:00(LO14:45)
定休日 年末年始(12/31〜1/4)
テイクアウト 可

「一三五」の意味、ドラム缶のスープ、支払い、深夜営業

「一三五」とはどういう意味ですか

麺の硬さ・油の量・味の濃さをまとめて指定するための合言葉です。一が麺を硬め、三が油を多め、五が味を濃いめにする合図で、3つまとめて「一三五で」と伝えます。店頭の看板にも「麺かたく」「油とく」「しょっぱく」と表示されています。

初めてでも一三五で頼んだほうがよいですか

指定は任意です。油と味の濃さを同時に上げると想像よりかなり重くなるため、初回は指定なしで基本の味を確かめ、2回目以降に試すほうが違いが分かります。一部だけ指定することもできます。

今もドラム缶でスープを炊いているのですか

現在は保健所の指導により専用の鍋を使っています。ドラム缶は創業当時に大きな寸胴鍋が手に入らなかったことから使われていたもので、今は店の象徴として店内に置かれています。一度仕込んだスープに作り足しをしないという考え方は続いているとされています。

支払い方法は何が使えますか

クレジットカード(VISA・Master・JCB・AMEX)とPayPayが使えます。交通系などの電子マネーには対応していないとされています。2023年に運営会社が変わったタイミングで支払い方法が広がりました。

どのスープを選べばよいですか

醤油・みそ・しおの3種類があります。この店の濃さを一番分かりやすく味わえるのは醤油です。みそはもやしとそぼろがのる札幌らしい構成として紹介されています。具材を多く食べたい場合は特製かチャーシュー麺を選んでください。

深夜でも営業していますか

かつては深夜から早朝にかけて営業していましたが、現在は曜日によって異なる通常の時間帯に変わっています。店舗情報の営業時間を確認してから向かってください。

出典・参考情報

  • 「一三五」の意味(一が麺硬め・三が油多め・五が味濃いめ)、ドラム缶でスープを炊いていた経緯と現在は専用鍋であること、一度仕込んだら作り足しをしないという方針、2023年の株式会社リヴァリュへの事業継承とそれに伴う支払い方法の拡大、メニューの価格帯、ランチの半ライス無料について:六本木「天鳳」の「一三五」とは何か(kencellara.com、確認日2026-09-20)
  • 札幌のラーメン横丁で修業した店主が開いた店であること、札幌と六本木が姉妹店という関係、みそラーメンの構成、営業時間が深夜営業から変わったことについて:歩いて知った麻布ガイド「六本木で〆のラーメンならここ」(確認日2026-09-20)
  • 食べログの評価(3.67点、口コミ1,400件超、保存47,000件超)と口コミの傾向について:食べログ「天鳳」

価格・営業時間・支払い方法は変更されることがあります。来店前に公式の案内で確認してください。

スープの系統と、支払いの確かめ方

醤油と味噌の基礎、東京で地方系ラーメンを楽しむ方法、支払い方法を事前に確かめる習慣を扱った記事です。

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