東京のラーメン店の看板には、博多や喜多方、佐野といった遠い土地の名前が掲げられている。同じ地名を名乗る一杯でも、麺の太さ、スープの材料、生まれた経緯は土地ごとに違う。博多・喜多方・佐野・札幌・尾道・和歌山の6系統について、自治体や観光協会、農林水産省、文化庁、特許庁、総務省の資料で確かめられたことを下にまとめた。広く流布している説のうち公的な資料と食い違うものは、資料の書き方に合わせてある。
- まずスープのベースで好みを絞る
- 修業先や仕入れ先を明かしている店は確かめる材料が多い
- 「喜多方ラーメン」は特許庁の地域団体商標の一覧(2026年8月31日現在)に載っていない
- 都内で食べた旭川ラーメンの記録もある
その土地で育ち、名物として定着した一杯
農林水産省の「うちの郷土料理」は北海道のラーメンについて、札幌の「味噌ラーメン」、函館の「塩ラーメン」、旭川の「醤油ラーメン」など、地域ごとの風土に合わせた特徴のあるご当地ラーメンが生まれたと説明している。土地の名前がそのまま味の目印になっているわけだ。東京で地名を掲げる店に入る前に、その名前が現地でどんな一杯を指すのかを知っておくと、メニューの読み方が変わる。
博多から和歌山まで、六つの土地の味

博多ラーメンの特徴

農林水産省の広報誌aff(2020年9月号)は、博多ラーメンを乳白色の豚骨スープと極細麺の一杯として紹介している。麺は約100グラムと少なめで、主な具は豚チャーシューと紅しょうが。卓上の辛子高菜やごまを好みで足す形式も特徴に挙げられている。
豚骨ラーメンの出発点は久留米にある。福岡県の公式観光サイト「クロスロードふくおか」によると、1937年、うどん屋を営んでいた宮本時男氏が久留米の屋台「南京千両」でとんこつラーメンの原型を完成させた。宮本氏は東京や横浜の中華街で流行っていた支那そばを研究し、島原出身だったことから長崎のチャンポンのスープも参考にしたと伝えられている。新横浜ラーメン博物館は、このときのスープは豚骨を使うものの濁っていなかったと書く。
白濁したスープが生まれたのは1947年、同じ久留米に開業した屋台「三九」である。店主は杉野勝見氏で、火加減のミスから偶然白濁したとされる。ただし博多でも1946年に、白濁した豚骨スープに平打ちの細麺を合わせる屋台「赤のれん」「博龍軒」などが開店している。クロスロードふくおかは博多・長浜・久留米の違いについて「実際には諸説あり、明確な分類はありません」と断っており、農林水産省も白濁するまで煮込んだ豚骨スープは久留米ラーメンが発祥「だとか」と伝聞の形で書いている。
麺だけをおかわりする替え玉は、長浜ラーメンがルーツとされる。長浜ラーメンは博多漁港に面する長浜で生まれ、1952年に開業した屋台「元祖長浜屋」が発祥といわれている(新横浜ラーメン博物館は開業を昭和28年とする)。農林水産省は「替え玉のルーツには諸説ありますが、長浜ラーメンが最初といわれています」と書き、市場で働く人向けに少量の極細麺を出したことが始まりで、それが博多にも広がったと説明する。久留米ラーメンは真っ白なやや太めの麺を使う店が多く、ゆで加減の指定や替え玉が無い店もある。
喜多方ラーメンの特徴

喜多方市のホームページによると、麺は幅が約4mmの太麺で、水分を多く含ませてじっくり寝かせる「平打ち熟成多加水麺」と呼ばれ、コシと独特の縮れがある。スープは醤油味がベースだが、店によっては塩味や味噌仕立てもある。市の別のページは「豚骨や煮干しをベースにした、あっさりしながらもコクのある醤油スープ」と書いている。
発祥について市は、大正末期に中国から渡ってきた一青年がチャルメラを吹きながら屋台を引いてラーメン(支那そば)を売り歩いたのが始まりと言われている、と説明する。喜多方観光物産協会の表記も「大正時代末期」で、どちらも西暦の年は挙げていない。市のふるさと納税のページは「源来軒の初代 潘欽星」の名を出し、コシの強い手打ち麺と深いコクのスープが評判になって、やがて喜多方に店を構えたと伝える。新横浜ラーメン博物館は、潘氏が19歳で中国の浙江省から来日し、大正14年に喜多方で屋台を始めたとしている。
その源来軒は令和7年9月に閉店した。喜多方市のホームページが「やむなく閉店しました」と記している。
朝からラーメンを食べる「朝ラー」も喜多方の習慣である。喜多方観光物産協会は、きっかけには諸説あるとしたうえで、3交代制工場の夜勤明け、早朝の農作業後、冬の出稼ぎ帰りに体を温めるためといった例を挙げる。東北観光推進機構の観光サイト「旅東北」によれば、人口5万人程度のまちに約90店舗のラーメン提供店がある。
佐野ラーメンの特徴

佐野市のホームページは、佐野らーめんの特徴を三つ挙げる。市の水を使った澄んだスープ、麺に適した良質の小麦、青竹打ちによる製麺技法である。佐野市観光協会によると、青竹で打った不揃いのちぢれ麺は内部に気泡が多いため熱の通りが良く、短い時間で茹で上がる。スープはしょうゆ味のあっさりしたものだ。
ルーツについて観光協会は、大正時代に中国の料理人が青竹打ちを伝授したことだといわれている、と書く。店の名前は市にも観光協会にも佐野らーめん会にも出てこない。「エビス食堂」という洋食店に雇われていた中国人のコックが青竹で打つ手打ち麺を出したのが始まり、とするのは新横浜ラーメン博物館の記述である。同館はスープについて、メインは鶏ガラで豚骨や野菜を使う店もあるとしている。
佐野らーめん会の公式ホームページによれば、昭和初期、人口が約5万人だった街に160軒近いラーメン店があった(新横浜ラーメン博物館は150軒を超えると書く)。会の発足は昭和63年で、市内のラーメン店が集まって設立された。当時の加盟店には青竹を使った手打ち麺の店もあれば機械打ちの麺を出す店もあり、麺の食感は店によってさまざま、スープも醤油だけではないという。佐野ラーメンを名乗る店がすべて青竹打ちというわけではない。観光協会は、いまも市内で150店舗以上が営業していると紹介している。
札幌ラーメンの特徴
札幌の観光公式サイト「ようこそさっぽろ」は、札幌ラーメンの基本スタイルを豚骨と野菜ベースのだし、黄色い中太ちぢれ麺と説明する。戦争直後の昭和21年から22年頃、札幌二条市場や狸小路商店街の周辺に屋台のラーメン店が登場したという。
味噌ラーメンの誕生年は資料によって幅がある。ようこそさっぽろの日本語ページは1955年、ラーメン店「味の三平」の店主が味噌汁をヒントに作ったことが始まりと言われている、と書く。同じサイトの英語版ページでは1958年になっている。新横浜ラーメン博物館は、常連客用のテストメニューとして昭和30年から開発が始まり、昭和36年に正式なメニューに加わったとする。
スープの表面をラードで覆って冷めにくくしている点は、新横浜ラーメン博物館が挙げる特徴である。コーンとバターについては、ようこそさっぽろが「北海道らしさを感じる味噌バターコーンラーメン」として一杯を紹介しているにとどまり、札幌ラーメンに必ず乗るとは書かれていない。
尾道ラーメンの特徴
尾道観光協会の「おのなび」は、尾道ラーメンを「魚介類でとったスープに豚の背脂をたっぷり浮かべるのが特徴。各店味も様々」と紹介する。同サイトに載る土産用の麺の紹介文(事業者によるもの)には、瀬戸内の小魚を隠し味に豚、鶏、野菜などを使ったスープに豚の背脂を浮かせ、特製の平打麺を合わせるとある。
だしの中心は鶏ガラである。新横浜ラーメン博物館は、鶏ガラがメインで小魚などの海産物を使う店も多いと書き、昭和22年に屋台で創業した「朱華園」ではダシはトリガラがメインで豚骨はほんのわずかだとしている。豚骨を前面に出したスープではない。同館によると「尾道ラーメン」というブランド名は、もともと福山市のおみやげラーメンメーカーが土産用のラーメンに付けたものだった。発祥の年や最初の店については、尾道観光協会の資料では確認できなかった。
和歌山ラーメンの特徴
和歌山県の公式観光サイト「わかやま観光」によると、地元では「中華そば」あるいは「中華」と呼ばれ、はじまりは昭和初期の屋台といわれる。全国に知られるきっかけは、1998年1月にテレビ東京系で放送された「TVチャンピオン 日本一うまいラーメン決定戦」だった。
スープは大きく2系統に分かれる。醤油味の「車庫前系」は、1940年に和歌山市高松付近で屋台を引き始めた「丸髙」がルーツとされる。豚骨醤油の「井出系」は、氷の卸商(屋号は井出商店)を営んでいた井出つや子さんが1953年から屋台で中華そばを売り始めたことに始まる。ただし県のサイトは、二つの明確な線引きは難しいと断っている。和歌山市も、一般には豚骨醤油味と括られるが味わいは店ごとに全く異なると書く。麺について特許庁の地域団体商標のページは「細めん22番ストレート」としている。なお同じページは系統名を「井手系」と表記しており、ここでは県のサイトの「井出系」に揃えた。
食べ方にも決まりがある。麺は1玉100〜120gと少なめで、テーブルには「早なれ寿司」と「ゆで卵」が置かれている。客は好きなタイミングで手に取って食べてよい。麺の量が少ない分を補う役割で、一部の店ではおでんも用意される。新横浜ラーメン博物館によれば、いくつ食べたかは会計のときに自分で申告する。
麺とスープで比べる代表的な地方系
6系統の麺とスープを、上で引いた資料の言葉で並べる。
| 系統 | 麺の特徴 | スープの特徴 |
|---|---|---|
| 博多ラーメン | 極細麺、約100グラムと少なめ | 乳白色の豚骨 |
| 喜多方ラーメン | 幅約4mmの平打ち熟成多加水麺、縮れあり | 醤油味がベース。豚骨や煮干しを使い、店により塩や味噌もある |
| 佐野ラーメン | 青竹打ちの不揃いなちぢれ麺。機械打ちの店もある | 澄んだしょうゆ味、あっさり |
| 札幌ラーメン | 黄色い中太ちぢれ麺 | 豚骨と野菜ベースのだし。味噌で知られる |
| 尾道ラーメン | 平打麺(土産麺の紹介文)。新横浜ラーメン博物館は中細ストレートとする | 鶏ガラが主の醤油。小魚などの魚介と豚の背脂 |
| 和歌山ラーメン | 細めん22番ストレート、1玉100〜120g | 醤油味の車庫前系と豚骨醤油の井出系 |
スープのベースから選ぶ
東京で店を選ぶときは、スープのベースから入ると迷いにくい。豚骨なら博多、長浜、久留米の名を掲げる店が候補になる。替え玉をしたい場合は博多か長浜で、久留米の流れをくむ店では替え玉が無いこともある。澄んだ醤油味なら喜多方か佐野。喜多方は幅約4mmの平打ち麺、佐野は不揃いのちぢれ麺と、麺の表情がはっきり違う。味噌は札幌、背脂と魚介は尾道である。和歌山は醤油味と豚骨醤油の2系統があるため、店がどちらの流れかを先に確かめておきたい。
家計調査で見る、ラーメンの外食にお金を使う街
総務省統計局の家計調査には「中華そば(外食)」という品目があり、都道府県庁所在市と政令指定都市の計52市について、二人以上の世帯の1世帯当たり年間支出金額が順位付きで公表されている。2023年〜2025年平均の数字は次のとおりである。
| 順位 | 市 | 年間支出金額 |
|---|---|---|
| 1位 | 山形市 | 21,695円 |
| 2位 | 新潟市 | 16,863円 |
| 3位 | 仙台市 | 14,207円 |
| 4位 | 宇都宮市 | 13,592円 |
| 6位 | 福島市 | 13,031円 |
| 20位 | 東京都区部 | 9,364円 |
| 31位 | 広島市 | 7,941円 |
| 37位 | 札幌市 | 7,627円 |
| 38位 | 福岡市 | 7,604円 |
| 48位 | 和歌山市 | 6,005円 |
| (平均) | 全国 | 8,752円 |
味噌ラーメンの札幌市は37位、豚骨の福岡市は38位、和歌山市は48位で、いずれも全国平均の8,752円を下回る。東京都区部は20位の9,364円だった。佐野市、喜多方市、尾道市、久留米市は県庁所在市でも政令指定都市でもないため、この順位には出てこない。栃木県は宇都宮市、福島県は福島市の数字になる。
この表が示すのは、その市に住む世帯がラーメンの外食に使った金額である。ご当地ラーメンの知名度や観光客の人気とは別の物差しなので、順位が低いからといってその土地のラーメンが食べられていないことにはならない。
文化庁の100年フードと農水省の郷土料理
文化庁の「100年フード」には、ラーメンの名で認定されたものが7件ある。地方別一覧の6ページを確認した結果を表にした。
| 名称 | 都道府県 | 部門 | 認定年度 |
|---|---|---|---|
| 喜多方ラーメン | 福島県 | 近代の100年フード部門 | 令和3年度 |
| 背脂ラーメン(燕) | 新潟県 | 未来の100年フード部門 | 令和3年度 |
| とまこまいカレーラーメン | 北海道 | 未来の100年フード部門 | 令和3年度 |
| 酒田のラーメン | 山形県 | 未来の100年フード部門 | 令和4年度 |
| こさかまちかつらーめん | 秋田県 | 未来の100年フード部門 | 令和5年度 |
| 郡山ブラック | 福島県 | 近代の100年フード部門 | 令和5年度 |
| 久留米ラーメン | 福岡県 | 未来の100年フード部門 | 令和7年度 |
ここで扱った6系統のうち、認定されているのは喜多方だけだ。博多、佐野、札幌、尾道、和歌山のラーメンは、令和3〜7年度の一覧には見当たらない。豚骨の源流である久留米ラーメンは令和7年度に認定された。認定団体は久留米・ラーメン会で、文化庁の一覧は「昭和12年(1937年)に福岡県久留米市の屋台でその歩みを始めた、白濁スープの源流と言える存在」と紹介している。
農林水産省の「うちの郷土料理」では、ラーメンの名が付く項目は北海道の「ラーメン」1件だけである。札幌の味噌、函館の塩、旭川の醤油をまとめて扱う項目で、喜多方、佐野、尾道、和歌山、博多、久留米の個別の項目は見当たらなかった。
ご当地の名前と地域団体商標
東京の店が「喜多方ラーメン」「博多ラーメン」と掲げていることがある。地域名を含む呼称を組合などが商標として登録できる制度が地域団体商標だが、ラーメンでの登録例は少ない。特許庁の「地域団体商標登録案件一覧」(2026年8月31日現在)で、名称に「ラーメン」「らーめん」を含むものは3件である。
| 名称 | 地域団体商標としての状況 |
|---|---|
| 和歌山ラーメン | 登録されている(商標登録第5004520号、和歌山県製麺協同組合。指定は和歌山県産のスープ付き中華そばのめん) |
| 米沢らーめん | 登録されている(商標登録第5467437号、協同組合米沢伍麺会。指定は米沢産の中華そばのめん) |
| 笠岡ラーメン | 登録されている(商標登録第6181945号、笠岡商工会議所。指定は岡山県笠岡市を発祥地とするラーメンの提供) |
| 喜多方ラーメン | 一覧に載っていない(知的財産高等裁判所 平成22年11月15日判決で出願側の請求棄却) |
和歌山と米沢は「めん」という商品についての登録、笠岡は「ラーメンの提供」という役務についての登録で、対象が違う。佐野、札幌、尾道、博多、久留米のラーメンも一覧には無い。
喜多方では、市内のラーメン店が加入する協同組合蔵のまち喜多方老麺会が平成18年4月1日に「喜多方ラーメン」を出願した。特許庁の審決の取り消しを求めた訴訟で、知的財産高等裁判所は平成22年11月15日、老麺会の請求を棄却している(平成21年(行ケ)第10433号)。判決によると、審決の時点で喜多方市内で営業を続けていたラーメン店は92店、そのうち老麺会に加入していたのは43店で47%程度だった。「喜多方ラーメン」の表示を使う73店に限っても59%程度である。裁判所はこの割合に加え、有力店の加入の有無、市外で「喜多方ラーメン」を使う事業者の状況、商標の取得や使用の状況などを総合し、福島県とその隣接県に及ぶ程度の需要者の間で、老麺会や構成員の役務を表すものとして広く認識されているとまではいえないと判断した。
判決が述べたのは登録の要件を満たさないという点までで、誰でも自由に名乗ってよいとは書かれていない。確かなのは、2026年8月31日現在の一覧に「喜多方ラーメン」が登録されていないという事実である。この判決の後に上告審の判断があったかどうかは、公的な資料では確認できなかった。
名前が同じでも、現地の店と東京の店で作り方が同じとは限らない。地方系を掲げる店では、どこで修業したか、麺やスープをどこから仕入れているかを書いている店のほうが、確かめる材料が多い。
替え玉、朝ラー、早なれ寿司、商標の疑問
替え玉はどこで生まれたのですか。
農林水産省と福岡県の公式観光サイトは、長浜ラーメンが最初といわれていると書く。1952年開業の屋台「元祖長浜屋」で考案され、博多にも広がったという説明である。ルーツには諸説ある。久留米ラーメンには替え玉が無い店もある。
豚骨スープは博多で生まれたのですか。
福岡県の公式観光サイトによると、原型は1937年の久留米の屋台「南京千両」、白濁したスープは1947年の久留米の屋台「三九」で生まれた。博多でも1946年に白濁スープの屋台が開店しており、同サイトは諸説あると断っている。
朝ラーとは何ですか。
朝からラーメンを食べる喜多方の習慣を指す。喜多方観光物産協会は、きっかけとして3交代制工場の夜勤明け、早朝の農作業後、冬の出稼ぎ帰りに体を温めるためなどを挙げ、諸説あるとしている。
和歌山ラーメンの早なれ寿司とは何ですか。
サバの押し寿司である。和歌山市は「早寿司」、県の観光サイトは「早なれ寿司」、新横浜ラーメン博物館は「早ずし」と書く。ゆで卵と一緒にテーブルに置かれていて、好きなタイミングで食べてよい。
喜多方ラーメンは商標登録されていますか。
地域団体商標としては登録されていない。特許庁の一覧(2026年8月31日現在)に載るラーメンは和歌山ラーメン、米沢らーめん、笠岡ラーメンの3件である。喜多方は知的財産高等裁判所の平成22年11月15日判決で、出願した協同組合の請求が棄却された。
100年フードに認定されたラーメンはありますか。
文化庁の一覧(令和3〜7年度認定)には7件ある。喜多方ラーメンと郡山ブラックは近代の100年フード部門、背脂ラーメン(燕)、とまこまいカレーラーメン、酒田のラーメン、こさかまちかつらーめん、久留米ラーメンは未来の100年フード部門である。
家計調査で中華そばの外食支出が1位の市はどこですか。
2023年〜2025年平均では山形市で、二人以上の世帯の1世帯当たり年間21,695円だった。全国平均は8,752円、東京都区部は20位の9,364円である。
札幌ラーメンのコーンやバターは必ず乗っているのですか。
必ず乗るわけではない。札幌の観光公式サイトは味噌バターコーンラーメンを「北海道らしさを感じる」一杯として紹介しているが、札幌ラーメンの基本スタイルとして挙げているのは豚骨と野菜ベースのだし、黄色い中太ちぢれ麺である。
出典・参考情報
いずれも2026年10月13日に確認した。
- 博多ラーメンの特徴、替え玉のルーツ、白濁豚骨スープの発祥について:農林水産省 aff 2020年9月号「豚も牛も鶏も!お肉を味わえるご当地ラーメン」 https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/2009/spe1_04.html
- 久留米「南京千両」(1937年)、「三九」(1947年)、博多の屋台(1946年)、長浜「元祖長浜屋」(1952年)について:福岡県の公式観光サイト クロスロードふくおか「【福岡グルメ】博多・長浜・久留米の違いとは?とんこつラーメン大解剖!」 https://www.crossroadfukuoka.jp/feature/noodles
- 喜多方ラーメンの発祥(大正末期)、麺とスープ、100年フード認定について:喜多方市ホームページ(商工観光課)「喜多方市の「100年フード」を紹介します!」 https://www.city.kitakata.fukushima.jp/soshiki/syoukan/35388.html
- 源来軒の閉店(令和7年9月)、初代 潘欽星、スープの説明について:喜多方市ホームページ(企画調整課)「喜多方ラーメンの返礼品について紹介します!」 https://www.city.kitakata.fukushima.jp/site/furusatonouzeihenreihin/59382.html
- 喜多方の発祥(大正時代末期)と朝ラーについて:一般社団法人 喜多方観光物産協会「喜多方ラーメン」 https://www.kitakata-kanko.jp/?page_id=103
- 喜多方の店舗数について:旅東北「喜多方ラーメン」 https://www.tohokukanko.jp/attractions/detail_1008891.html
- 佐野らーめんの特徴と佐野らーめん会の発足(昭和63年)について:佐野市ホームページ「佐野らーめん」 https://www.city.sano.lg.jp/soshikiichiran/sougou/toshibrandsuishin/gyomuannai/koho/meibutsu/5152.html
- 昭和初期の軒数、加盟店の麺の製法について:佐野らーめん会 公式ホームページ https://sanoramenkai.jp/
- 佐野らーめんのルーツ、青竹手打ち麺、市内の店舗数について:佐野市観光協会「佐野らーめん」 https://sano-kankokk.jp/?page_id=3418
- 味噌ラーメンの誕生(1955年)、味噌バターコーンラーメンについて:ようこそさっぽろ「札幌・味噌ラーメン特集」 https://www.sapporo.travel/gourmet/feature/miso-ramen/
- 札幌ラーメンの基本スタイルと戦後の屋台について:ようこそさっぽろ「札幌ラーメン/札幌3大グルメの魅力に迫る!」 https://www.sapporo.travel/sp/sapporo-ramen/
- 北海道のご当地ラーメン、旭川のラーメンについて:農林水産省「うちの郷土料理」北海道「ラーメン」 https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/ramen_hokkaido.html
- 「うちの郷土料理」に載るラーメンの項目について:農林水産省「うちの郷土料理」(都道府県別) https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/area/hokkaido.html (ほか46都府県の同形式のページ)
- 尾道ラーメンの特徴について:尾道観光協会「おのなび」尾道の概要 https://www.ononavi.jp/fan/outline/ 、土産「尾道ラーメン・尾道焼き」 https://www.ononavi.jp/souvenir/noodle/ (後者は事業者の商品紹介文)
- 和歌山ラーメンの歴史、2系統、食べ方について:わかやま観光(和歌山県公式観光サイト)特集「和歌山ラーメンの歴史・特徴を徹底解説&地元で愛されるお店13選」 https://www.wakayama-kanko.or.jp/features/detail_616.html
- 早寿司について:和歌山市「和歌山市の産業・特産物」内「和歌山ラーメンと早寿司」 https://www.city.wakayama.wakayama.jp/ijuteiju/1033810/1033765.html
- 中華そば(外食)の支出金額について:総務省統計局 家計調査(二人以上の世帯) 品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング(2023年(令和5年)〜2025年(令和7年)平均) https://www.stat.go.jp/data/kakei/5.html 、Excel https://www.stat.go.jp/data/kakei/zuhyou/rank13.xlsx
- 100年フードの認定について:文化庁「全国各地の100年フード」地方別一覧(令和7年度認定まで掲載) https://www.bunka.go.jp/seisaku/shokubunka/foodculture/hyakunenfood/jirei/list_area01.html から https://www.bunka.go.jp/seisaku/shokubunka/foodculture/hyakunenfood/jirei/list_area06.html まで
- 地域団体商標について:特許庁「地域団体商標登録案件一覧(五十音順で検索)」(2026年8月31日現在) https://www.jpo.go.jp/system/trademark/gaiyo/chidan/shoukai/ichiran/goju.html 、和歌山ラーメン https://www.jpo.go.jp/system/trademark/gaiyo/chidan/shoukai/ichiran/5004520.html 、米沢らーめん https://www.jpo.go.jp/system/trademark/gaiyo/chidan/shoukai/ichiran/5467437.html 、笠岡ラーメン https://www.jpo.go.jp/system/trademark/gaiyo/chidan/shoukai/ichiran/6181945.html
- 喜多方ラーメンの出願をめぐる判決について:知的財産高等裁判所 平成22年11月15日判決 平成21年(行ケ)第10433号 判例のポイント https://www.courts.go.jp/assets/hanrei/hanrei-point_pdf-80839.pdf 、判決全文 https://www.courts.go.jp/assets/hanrei/hanrei-pdf-80839.pdf
- 補助資料(南京千両の当初のスープ、元祖長浜屋の開業年、潘欽星氏の来日と大正14年の屋台、佐野の「エビス食堂」と昭和初期の軒数、札幌の味噌ラーメンの開発年とラード、尾道の鶏ガラ主体のだしと朱華園とブランド名の由来、和歌山の会計時の申告に使用):新横浜ラーメン博物館 ラーペディア「全国ご当地ラーメン」 https://www.raumen.co.jp/rapedia/study_japan/study_raumen_kurume.html 、 https://www.raumen.co.jp/rapedia/study_japan/study_raumen_hakata.html 、 https://www.raumen.co.jp/rapedia/study_japan/study_raumen_kitakata.html 、 https://www.raumen.co.jp/rapedia/study_japan/study_raumen_sano.html 、 https://www.raumen.co.jp/rapedia/study_japan/study_raumen_sapporo.html 、 https://www.raumen.co.jp/rapedia/study_japan/study_raumen_onomichi.html 、 https://www.raumen.co.jp/rapedia/study_japan/study_raumen_wakayama.html
実際に食べた地方系ラーメンの記録
都内で地方系の一杯を実際に食べた記録である。
- 一三五天鳳(六本木)|ドラム缶で仕込む元祖旭川ラーメン(札幌のラーメン横丁を起点に六本木で40年以上続く店です)
農林水産省の「うちの郷土料理」は、寒さの厳しい旭川市のラーメンについて、スープを香味油(焦がしラードなど)で覆うことで冷めにくくなると説明している。
旅に出なくても、土地の味を食べ比べられる
豚骨の原型は1937年の久留米、喜多方の屋台は大正末期、佐野の青竹打ちは大正時代、和歌山の屋台は昭和初期と、6系統はそれぞれ別の時代に別の土地で始まった。東京の店に入るときは、看板の地名が現地でどんな麺とスープを指すのかを思い出し、店が明かしている修業先や仕入れ先と見比べてみるとよい。
スープの基本と、東京で生まれた系統
4つのスープの違い、東京発の家系と二郎系以外のインスパイア系、津軽から広がった煮干しラーメンを扱った記事です。地方系と並べて食べ比べるときにどうぞ。